中学受験の前受け校として1万人超えの志願者数を誇ることから「すべり止めの星」とまで呼ばれる栄東中学・高等学校。
元々は定員割れを起こしていた学校だったそうです。
それをここまでの学校にした理由は、やはり難関大学合格の実績ではないでしょうか。
2023年の最新実績をもとにまとめてみました。
栄東中学・高等学校の特徴
栄東中学・高等学校の特徴をまとめました。
- さとえ学園小学校から栄東中学校への内部進学率は50%〜60%ほど
- さとえ学園小学校から栄東中学校へ進学するためには内部試験に合格する必要がある
- 栄東中学校の募集人員240名
- 難関大クラス140名、 東大クラス・東大特待生約100名の募集
- 入学後に難関大クラスから東大クラスへ移ることも可能
- 栄東中学校の偏差値は57〜60、東大特待生は男子65・女子68(四谷大塚)
- 栄東高等学校の募集人員400名※内部進学含む
- 高等学校では東医、α(アルファ)クラスに分かれる
- 栄東高等学校の偏差値は東医74、α73
- 修学旅行は中学でオーストラリア(メルボルン)、高校でアメリカに行く(NY、ワシントン、ボストン)
中学受験の偏差値68には麻布、早稲田実業(女子)、57には三田国際学園、法政大学などがあります。
高校受験の偏差値74には浦和高校や日比谷高校、73には都立西高校などの学校があります。
栄東中学・高等学校の合格実績
栄東中学・高等学校の2023年3月大学合格実績をまとめました。
在籍数は498名。既卒の有無は公式HPには記載がありませんでしたが、おそらく既卒は含まないものと考えられます。
また、合格実績は上位大学や医学部の一部のみしか公表されていませんでした。すべての大学名が公表されているわけではありませんので、資料としては不十分ですが、公表されている分で考察してみます。
合格実績概要
国公立大学 -東京大学 -医学部 | 215名 13名 22名 |
早慶上理 | 515名 |
GMARCH | 397名 |
医学部医学科 | 108名 |
在籍数の多いマンモス校なので、全体的に合格者のボリュームが大きいです。
まず注目すべきは国公立大学の多さです。これは43%の合格率です。
私立と違って前期、中期、後期と3校までしか受けられない国公立大学でこれはかなり高い数字です。
合格者の多い大学
合格者数の多い順に並べてみました。
東京理科大学 | 266名 |
早稲田大学 | 143名 |
明治大学 | 116名 |
法政大学 | 94名 |
慶應義塾大学 | 77名 |
立教大学 | 61名 |
中央大学 | 55名 |
青山学院大学 | 36名 |
昨年と比較して東京理科大学の合格者数が大幅に上がり、266名もの合格者を出しました。
栄東は生徒数が多いので、どの学校も合格者が多いのは頷けますが、東京理科大の合格者数は突出しているようです。
慶応の3倍もの合格者数を出しています。
東京理科大学合格率全国1位
東京理科大に266名もの合格者数を出している学校は栄東の他にはありませんでした。
しかし栄東は在籍者数の多い学校です。母数が多いから単に合格者数が多いということもありえます。
それでは合格率はどうなっているのでしょうか。
東京理科大学現役合格率ランキングを調べました。
参照:インターエデュ2023年東大・京大・難関大学合格率ランキング
1位 栄東高等学校
2位 神奈川県立横浜翠嵐高等学校
3位 市川高等学校
4位 芝高等学校
5位 昭和学院秀英高等学校
6位 千葉県立船橋高等学校
7位 世田谷学園高等学校
合格者数だけではなく合格率も全国トップでした。
栄東の理系の強さが伺えます。
まとめ
本日の内容をまとめます。
- 栄東中学校の偏差値は57〜68とかなり幅が広いが、高校の偏差値はα73、東医74とどちらもハイレベル。
- 国立大学の合格率は43%と高い数字
- 東京理科大の合格率は日本一
国立や理系に強くなったのはこの近年のことで、あわせて医学部の合格者も急増しているとのこと。
そういったこともあり、栄東中学校の志願者数が13,842人と2023年に最多記録を更新しました。
ただ、公表されているのは難関校の合格実績のみで、実際の進学者数は分かりませんし、中堅以下の合格実績は伏せられているので、難関校に多数の生徒が進学しているように見せかけているようにも感じますね。
1人の生徒に何校も難関校を受けるように進めて合格実績を稼ぐ学校もありますので。
しかし、これだけ志願者数も知名度も上げている学校なので、今後は進学実績のさらなる向上も期待できそうですね。
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