2023年度に行われた早稲田実業初等部の入試では募集人数108名のところ、1,292名が応募し、8.1倍の倍率となりました。
大変な人気の学校ですがどのような家庭や子どもが合格しているのでしょうか。
早稲田実業学校の校風や説明会の情報をもとに、考察しました。
試験情報はこちらの記事を参照下さい
早稲田大学の理念と目標
早稲田実業を知る前に、早稲田大学について簡単に解説していきます。
建学の理念
東京専門学校(早稲田大学の前身)は、官学に匹敵する高等教育機関の育成という大隈重信の理想をもとに歩みを進めてきました。
早稲田大学の三大教旨
- 学問の独立
- 学問の活用
- 模範国民の造就
世界で輝くWASEDAを目指す
日本一の国際化拠点大学として、年間8300人もの外国人学生を受け入れ、4600人もの留学生を送り出している早稲田大学。
現在早稲田は世界で輝くWASEDAを目指すため3つの理念に基づく実現を目指しています。
研究の早稲田
世界中の大学人・知識人に、早稲田大学では国際的にみて意義のある研究をしていると認めてもらうようになること
教育の早稲田
世界中の大学・知識人に、早稲田大学では効果的な教育を行い、優れた人材を輩出していると認めてもらえるようになること
貢献の早稲田
どのような国や町に住もうとも、どのような組織で仕事をしようとも、世界人類のために貢献するという気概をもった人材を育成する大学になること
早稲田実業学校のキーワード
早稲田実業学校とはどのような学校なのかを知るために、早稲田実業学校のキーワードを挙げてみました。
去華就実 華やかなものを去り、実に就く | 校是 |
三敬主義 他を敬し、己を敬し、事物を敬す | 校訓 |
質実剛健 文武両道 | 校風 |
同じ私立の慶応や青学などは都会的、華やかなイメージがありますが、早稲田実業は「華やかなものを去る」としていますね。
飾り気がなく、心身ともに強くたくましいという意味の「質実剛健」を校風としていることからも、やはり華やかなイメージの私立とは真逆の印象を与えます。
そういった早稲田実業の校風に合う家庭が好まれるでしょう。
それでは具体的に、どのような子どもが合格するのでしょうか。
早稲田実業初等部が望む子ども
早稲田実業初等部の説明会では、このような子どもを望んでいるというお話がありました。
つまり、早稲田実業初等部が望むのは以下のような子どもということです。
- 素直な気持ちを持った子ども
- 経験や体験を積んだ子ども
- 感受性豊かな子ども
試験のために作り上げられた子どもではなく、「子どもらしい子ども」を望んでいることが分かります。
さいごに
「子どもらしい子ども」を望むとはいえ、難関校の早稲田実業初等部なので幼児教室で何年もかけてしっかり準備をする家庭がほとんどです。
ペーパーも絵画も運動も生活巧緻性もできているのは当たり前。
とはいえ、絵が下手でも運動がイマイチでも、合格している子はいるとのこと。
画力や機敏さ以上に、課題に取り組む姿勢などしっかり評価してもらえるということかな
参考になれば幸いです。
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