このページでは、私立小学校の2024年度入試の志願倍率をランキング形式で紹介しています。
実際の試験者数や合格者数を公表していない学校が多いため、統一するために実質倍率ではなく志願倍率(志願者数÷募集人数)でのランキングをまず作成してみました。
2024年度 | 2023年度 | 昨年度比 | ||
---|---|---|---|---|
第1位 | 洗足学園小学校 | 13.4倍 | 12.5倍 | +0.9 |
第2位 | 慶應義塾横浜初等部 | 13.2倍 | 13.8倍 | △0.6 |
第3位 | 東京農業大学稲花小学校 | 12.2倍 | 13.7倍 | △1.5 |
第4位 | 東洋英和女学院小学部 | 11.7倍 | 11.6倍 | +0.1 |
第5位 | 慶應義塾幼稚舎 | 10.6倍 | 11.0倍 | △0.4 |
第5位 | 早稲田実業学校初等部 | 10.6倍 | 11.9倍 | △1.3 |
第7位 | 学習院初等科 | 9.2倍 | 9.7倍 | △0.5 |
第8位 | 桐朋学園小学校 | 9.0倍 | 9.8倍 | △0.8 |
第9位 | 昭和女子大学附属昭和小学校 | 8.9倍 | 9.4倍 | △0.5 |
第9位 | 東京都市大学付属小学校 | 7.6倍 | 7.7倍 | △0.1 |
第10位 | 桐朋小学校 | 7.5倍 | 8.5倍 | △1.0 |
第11位 | 立教女学院小学校 | 7.5倍 | 8.2倍 | △0.7 |
- 2023年度にランクインしていた雙葉小学校(10.8倍)は今年度の情報が不確実のためランキングから外しています。
- ランクインした学校の中で倍率が上がったのは洗足と東洋英和女学院です。昨年度と比較してほとんどの学校が倍率を下げています。特に稲花小学校、早稲田実業、桐朋は昨年度と比較して1ポイント以上倍率を下げました。

しかし、こちらのランキング内には募集人数を大きく超えて合格者数を出している学校もあり、実質的なランキングとは異なります。
そこで次に実質倍率を考慮したランキングも作成してみました。
2024年度 | ||
---|---|---|
第1位 | 慶應義塾横浜初等部 | 13.2倍 |
第2位 | 東京農業大学稲花小学校 | 12.2倍 |
第3位 | 東洋英和女学院小学部 | 11.7倍 |
第4位 | 慶應義塾幼稚舎 | 10.6倍 |
第5位 | 学習院初等科 | 9.2倍 |
第6位 | 桐朋学園小学校 | 9.0倍 |
第7位 | 桐朋小学校 | 7.5倍 |
第8位 | 立教女学院小学校 | 7.5倍 |
第9位 | 早稲田実業学校初等部 | 7.0倍 |
- 早稲田実業学校初等部は実際の受験者数、合格者数が公表されており、実質倍率を計算することができましたが、他の学校に関しては未公表です。中には補欠が多数回る学校もありますが志願倍率のままで載せています。大きく順位が異なる可能性があります。
- 洗足学園小学校の実質倍率は6.0倍、都市大学付属小学校は4.2倍でした。昭和女子大学付属昭和小学校の実質倍率は未だ実際の受験者数等が公表されていないので分かりませんが、例年そう高くないので圏外としました。
国立版はこちらから

以下、昨年度の各校の倍率について書いたものを参考までに載せています。
第1位 慶應義塾横浜初等部
慶應義塾横浜初等部の2023年度入試の志願倍率は13.8倍でした。
男子 | 女子 | 合計 | |
志願者数 | 809 | 676 | 1485 |
受験者数 | |||
合格者数 | 66 | 42 | 108 |
志願倍率 | 12.3 | 16.1 | 13.8 |
女児の募集人数が男児よりも少ないため、女児の倍率は16.1倍という激戦です。

第2位 東洋英和女学院小学部
東洋英和女学院小学部の2023年度入試の志願倍率は11.6倍でした。
女子 | 合計 | |
志願者数 | 581 | 581 |
受験者数 | ||
合格者数 | 50 | 50 |
志願倍率 | 11.6 | 11.6 |
東洋英和女学院小学部は、過去に11月1日の入試を行っていました。当時の出願者数は300名ほど、倍率は6倍程度でした。
それを11月2日の日程に変えたため、11月1日に行われる女子難関校(雙葉、白百合、田園調布雙葉、聖心女子、日本女子大学豊明)の試験と併願する家庭が増え、出願倍率も一気に上昇しました。
辞退者が出るので、例年わりと補欠がまわると言われています。

第3位 東京農業大学稲花小学校
東京農業大学稲花小学校の2023年度入試の志願倍率は11.1倍、実質倍率は9.9倍でした。
男子 | 女子 | 合計 | |
志願者数 | 512 | 477 | 989 |
受験者数 | 470 | 412 | 882 |
合格者数 | 45 | 44 | 89 |
志願倍率 実質倍率 | 11.3 10.4 | 10.8 9.4 | 11.1 9.9 |
募集人数72名のところ、89名の合格者を出しています。
倍率はかなり高いですが、「倍率が高いからといって受験を諦めないでほしい」ということを説明会でおっしゃっていたのが印象でした。

第4位 慶應義塾幼稚舎
慶應義塾幼稚舎の2023年度入試の志願倍率は11.0倍、実質倍率は10.0倍でした。
男子 | 女子 | 合計 | |
志願者数 | 961 | 623 | 1584 |
受験者数 | 931 | 499 | 1430 |
合格者数 | 96 | 48 | 144 |
志願倍率 実質倍率 | 10.0 9.7 | 13.0 10.4 | 11.0 10.0 |
第4位となりましたがお受験界の最高峰、幼稚舎です。1584名という私立小学校では日本一の志願者数でした。フリー枠は極めて少なく、当然補欠もほぼありません。特に女子の倍率は横浜初等部に次ぐ13倍と、大変な激戦です。

第5位 雙葉小学校
雙葉小学校の2023年度入試の倍率は10.8倍でした。
女子 | 合計 | |
志願者数 | ||
受験者数 | ||
合格者数 | 40 | 40 |
志願倍率 | 10.8 | 10.8 |
募集人数40名というかなりの狭き門です。補欠もあまり回らず、実質的に女子最難関校と言えます。

第6位 早稲田実業学校初等部
早稲田実業学校初等部の2023年度入試の志願倍率は10.3倍、実質倍率が8.1倍でした。
男子 | 女子 | 合計 | |
志願者数 | 744 | 548 | 1292 |
受験者数 | 567 | 448 | 1015 |
合格者数 | 一次126 最終80 | 一次65 最終45 | 一次191 最終125 |
志願倍率 実質倍率 | 9.3 7.1 | 12.1 10.0 | 10.3 8.1 |
2023年度の試験では、募集人数108名に対し125名の合格者を出しています。
2021年度の入試では1228名の志願者数だったのが、2022年度には163名増の1391名もの志願者がありました。前年度が加熱し過ぎだったのか、2023年度は99名減り1292名になりました。

第7位 桐朋学園小学校
桐朋学園小学校の2023年度入試の志願倍率は9.8倍でした。
男子 | 女子 | 合計 | |
志願者数 | 485 | 223 | 708 |
受験者数 | |||
合格者数 | 36 | 36 | 72 |
志願倍率 | 13.5 | 6.2 | 9.8 |
男子は桐朋中学校に進学できることからかなりの難関です。桐朋中学校の人気が復活したこともあるのか、過去3年で最も高い倍率となりました。女子は桐朋女子の人気が凋落してしまっていることから、男子に比べると入りやすいです。
早稲田実業や国立小学校と併願されている方も多く、例年11月後半から補欠は回るようです。

第8位 学習院初等科
学習院初等科の2023年度入試の倍率は9.7倍でした。
男子 | 女子 | 合計 | |
志願者数 | 390 | 390 | 780 |
受験者数 | |||
合格者数 | 40 | 40 | 80 |
志願倍率 | 9.7 | 9.7 | 9.7 |
学習院初等科はここ3年間で志願者数が徐々に増えました。慶應などと併願される方が非常に多く、例年辞退者が出ると言われていますので、実質倍率は下がります。
第9位 桐朋小学校
桐朋小学校の2023年度の志願倍率は8.5倍でした。
男子 | 女子 | 合計 | |
志願者数 | 614 | ||
受験者数 | |||
合格者数 | 72 | ||
志願倍率 | 8.5 |
桐朋小学校の志願者数・合格者数には幼稚園からの内部進学者を含むため、外部の倍率はこれよりも上がります。
2020年度の志願者数442名・倍率6.1倍、2021年度の志願者数501名・倍率7.0倍でした。この3年間で志願者数が172名も増加したことになります。
第10位 青山学院初等部
青山学院初等部の2023年度入試の志願倍率は7.1倍でした。
男子 | 女子 | 合計 | |
志願者数 | 307 | 322 | 629 |
受験者数 | |||
合格者数 | 44 | 44 | 88 |
志願倍率 | 7.0 | 7.3 | 7.1 |
青山学院初等部は、2022年度よりも志願者数を100名以上増やし、倍率が6.0倍から7.1倍に急上昇しました。詳しくはこちらの記事をご参照ください。



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