このページは雙葉と白百合の幼稚園、小学校、中学受験のデータに基づいて、学校比較をした記事です。
同じ都心のカトリック進学校として人気の高い雙葉と白百合。特に幼稚園受験、小学校受験では大変な人気を誇る学校です。
どちらも魅力的な学校ですが、小学校受験の日程がどちらも11月1日であるため、併願はかなり難しく、受験前にどちらかを選択しなければなりません。
校風が全然違うと言われますが、校風を知らない外部の家庭からすると、
結局どっちが良いの?
と思うかもしれません。
そこで本日は雙葉と白百合のデータの比較を行いました。ぜひ参考にして下さい。
倍率・偏差値の比較
雙葉と白百合の倍率の違い
雙葉 | 白百合 | |
小学校※ | 10.8倍 | 6.5倍 |
中学校/ 志願倍率 実質倍率 | 4.01倍 2.91倍 | 5.1倍(一般) 2.1倍(一般) |
雙葉小学校の倍率は10.8倍と、慶應幼稚舎に匹敵するような高倍率です。
中学受験では、雙葉が2月1日校、白百合が2月2日校という違いもあるため、志願倍率は白百合が上回っていますが、実質倍率では雙葉が上回っています。
幼稚園受験に関しては正確な倍率データはありませんでしたが、特に白百合学園幼稚園の2年保育は10倍になる年もあるほどの高倍率だそうです。
雙葉と白百合の偏差値の違い
中学受験における四谷大塚の女子偏差値表です。
71 | 桜蔭 |
70 | 女子学院 豊島岡女子学園 |
68 | 雙葉 |
65 | 洗足学園 フェリス女学院 |
64 | 吉祥女子 白百合学園 |
女子御三家の雙葉の偏差値は圧倒的です。
このように雙葉は中学受験で大変な難関となるため、小学校受験で雙葉を記念受験する家庭も多いとのことです。
募集比率の比較
雙葉と白百合の募集人数の比較表
雙葉と白百合の募集人数を比較しました。
雙葉 | 白百合 | |
幼稚園 | 40名(女児) +男児20名 | 45名(3年保育) 15名(2年保育) |
小学校 | 40名 | 60名 |
中学校 | 100名 | 60名(一般) 15名(帰国子女) |
合計 | 180名 | 195名 |
雙葉は半数以上が中学受験組
合計人数で見るとほぼ変わらないように見えますが、上記の表を元にグラフを作成してみると、その違いがはっきりと分かります。
このように、白百合は幼稚園、小学校、中学校とほぼ同じ割合で入学しているのに対して、雙葉は半数以上が中学受験組です。
雙葉幼稚園、雙葉小学校の受験を検討している方からすると、このような疑問が生まれるかもしれませんね。
・中学校では半数以上が公立小学校出身者になってしまい、公立っぽい雰囲気になってしまうのではないか?
・雙葉は進学実績が素晴らしいが、結局は中学受験組が上位層のほとんどを占めているのではないか?
これについては明確な答えは出せませんが、このように聞いています。
・雙葉は自由な校風なので確かに緩い生徒もいるが、中学の入試でも面接があるため、試験の点数だけが見られているわけではない。
・雙葉幼稚園・小学校の保護者も非常に教育熱心で通塾率が高い。(SAPIXに通う子もいる)
大学合格実績比較
こちらは2022年3月の大学合格実績を元に比較しています。
雙葉 | 白百合 | |
東京大学 | 9名 | 9名 |
国公立大学 | 54名 | 30名 |
国公立大学医学部 | 16名 | 8名 |
私立大学医学部 | 80名 | 40名 |
雙葉も白百合も東京大学合格者数は同じ9名です。それ以外では雙葉の方が上回っています。
特に雙葉の私大医学部合格実績は大変素晴らしいように見えます。
しかし実際には、医学部現役合格実績では白百合の方が上回っているそうです。
雙葉 | 白百合 | |
医学部医学科合格者数 現役合格率 | 48名 27.43% | 48名 29.7% |
進学校では
「幼稚園、小学校から入学した生徒は中学受験組に劣る」
なんてよく言われます。
しかし、白百合の場合、先程見たように6割以上が幼稚園・小学校入学組です。
それを考慮すると白百合の進学実績は大変素晴らしいのが分かると思います。
さいごに
今回はこのように”目に見える”データでの比較を行いました。
女性の社会進出が当然の現代社会で、進学実績は当然気になるところです。
しかし両校とも”目には見えない”歴史・文化こそが素晴らしい学校です。
どちらの学校を選択するかは、進学実績云々よりも、どちらの学校で子どもを育てたいか。その家庭の価値観が最も大切なのだと思います。
雙葉か、白百合かなんて
贅沢な悩みだわ~…
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