さいたま市緑区に広大なキャンパスを持つ小中高一貫校の青山学院大学系属浦和ルーテル学院。
2018年に青山学院大学と系属校協定を結び、青山学院大学へ入学できるようになったことで大きな関心を集めました。
いいなーと思って過去の入試を調べたけど、なんだか最近の傾向と違ってるみたいな…
2021年度には入試を2回行ったり、試験の傾向を変えたりと、系属校になってからというもの入試のやり方を変えているようですので注意が必要です。
本日はそんな青山学院大学系属浦和ルーテル学院小学校の倍率や入学試験情報についてまとめました。
この記事で分かることです。
浦和ルーテル学院小学校の入試日程、倍率、願書記入内容、考査内容など
試験データ
日付は2024年度入試のものです。
募集人員 | 75名 |
考査日 | 9/21及び9/22か9/23のどちらか1日 |
考査順 | 受験番号順 |
考査内容 | ペーパー 絵画製作 行動観察 運動 |
面接 | 8/24,25,28,29 |
合格発表 | 9/26 |
倍率
2023年度の浦和ルーテル学院小学校の倍率は、志願倍率、実質倍率ともに2.1倍でした。
志願者数は334名、受験者数は324名、合格者数は153名です。
男女別に表にしてみました。
男子 | 女子 | |
---|---|---|
志願者数 受験者数 合格者数 実質倍率 | 144名 141名 72名 2.0倍 | 190名 183名 81名 2.3倍 |
浦和ルーテル学院の倍率は2021年度が第1回入試が1.6倍(男子1.4倍、女子1.8倍)、第2回入試が5.3倍(男子6.8倍 女子4.7倍)、2021年度が2.3倍(男子2.4倍 女子2.1倍)と下降気味です。
なぜ倍率が下がっているのでしょうか。
青山学院初等部と比較してみました。
青山学院初等部 | 浦和ルーテル学院 | |
---|---|---|
2021年度 2022年度 2023年度 | 5.9倍 6.0倍 7.1倍 | 1.6/5.3倍 2.3倍 2.1倍 |
青山学院初等部が倍率を大きく伸ばしているから浦和ルーテルももっと人気が出ても良いように思うんだけど
同じ埼玉県の西武学園文理小学校が志願者数を100名以上増やし、783名が志願するという人気ぶりでしたので、その影響があるのかもしれません。
倍率は2倍程度と都内の小学校に比べるとかなり低いです。
これなら簡単に受かるのでは?とも思ってしまいがちなのですが
うちは都内超難関校狙いだから、
この程度の倍率なら絶対大丈夫♪
と言っていて見事に落ちた方を知っています。
油断は禁物だよね…
第一志望出願と併願出願
浦和ルーテル学院小学校を受験する際には、出願時に「第一志望出願」と「併願出願」を選択しなければなりません。
第一志望出願とは
「第一志望出願」というのは文字通り浦和ルーテル学院を第一志望に考えていること。そして合格した場合必ず入学できるご家庭のみ選択できます。
浦和ルーテル学院小学校の試験は東京の私立より1か月以上早く行われます。浦和ルーテル学院小学校を受験後、東京の学校や国立も受けてみたい…という方は「併願出願」を選ばなければいけません。
第一志望出願のメリット
私立小のお受験では、第一志望の学校以外にもいくつかの学校に出願するのが普通ですが、「併願出願」を選択することで、「御校は滑り止めですよ」と堂々と宣言するようで少々気まずさを感じますね。
学校も、同じ点数の場合、併願よりも第一志望にしてくれている家庭の方に合格を出します。
じゃあ第一志望じゃなくても
合格のために第一志望出願をした方が良いよね
併願を選ぶメリットもあるよ
併願出願のメリット
浦和ルーテル学院小学校は併願出願を選択して合格場合、入学時納入金の支払いを待ってもらう「延納制度」を利用できます。
私立小学校に合格したら30万円ほどの入学金を即時に支払わなければ辞退とみなされるのが普通です。複数校合格したために、入学金だけで100万円以上納めてしまったという方も多いです。
浦和ルーテル学院小学校では、併願出願を選択して合格した場合、手数料10,000円のみで、入学時納金の361,800円の支払いを11月末日まで待ってもらうことが可能です。11月末日というと、首都圏のほとんどの私立小学校の結果は出ている時期ですね。
ただし、この延納制度は、第一志望出願の場合には使うことができません。第一志望なので他の学校を受ける必要はありませんから、10月4日の手続き締め切り日までに全額を支払う必要があります。
願書
浦和ルーテル学院小学校の願書には志望動機の記入欄があります。
また考査日に保護者アンケートの記入を求められます。
これは受験家庭の動向をリサーチしたいというようなタイプのアンケートというわけではありません。面接での質問材料や合否判断の上でも参考にされ得るものです。
過去のアンケート質問例
- 家族構成
- 通っている幼児教室
- 併願校について
- 子を育てるうえで小学校の役割と家庭の役割について
- 子どもが学校に行きたくないと言った場合どうするか
考査内容
ペーパーテスト
浦和ルーテル学院小学校のペーパーテストではひらがなの読み書きが出されることが他校と違う特徴です。2023年度入試でのひらがなの読みは「ものの名前を選ぶ」という形式の出題でした。
2023年度にはお話しの記憶、しりとり、数量、比較、常識、ルール・マナーの出題がありました。
2023年度の出題分野です
行動観察
2023年度は相談ゲームや箱積み競争のテストが行われました。
また、プロジェクターに映し出された写真を見て間違い探しをし、前に出てきて名前を言ってから答えを発表する、という新しいタイプのテストも行われました。
絵画製作
例年通り、お手本通りのものを創るという指示製作が行われました。紐を通し、結ぶという課題も近年毎回出題があります。
運動
2023年度はサーキット(連続運動)、ジャンプで前後左右に移動するという運動テストがありました。
面接
面接の前に子どもが絵画の個別課題を行いました。
面接ではその絵をもとに、子どもに対して「どういう絵か説明してください」、親に対して「お子さんの絵について良い点、改善すべき点をお子さんに伝えて下さい」といった親子会話のテストがありました。
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