国立小学校のメリットデメリット5選。私立小との違いは?学費、いじめは?

国立小学校を受験させたいけど、国立小学校と公立小学校・私立小学校はどう違うの?我が家でも通わせられる?

このように悩んでいませんか?

国立小学校は全国でわずか70校しかありません。全小学校の0.35%という割合です。

都内では非常に多くの方が国立小学校受験に挑戦するものの、極めて数が少ない国立小学校についてよく分からないまま何となく受験する方も多いもの。

そこで本日は国立小学校のメリットデメリットを紹介し、国立小学校のお受験にぜひ活かしてほしいと考えました。

ぜひ最後までお読み下さい。




国立小学校の使命・役割

前提として、国立小学校とは何かについて解説します。

国立小学校とは、国公立大学に附属する小学校のことです。国立小学校単体で独立して存在することはありません。

そんな国立小学校には大学の附属学校としての使命・役割があります。

それは、

①実験的・先導的な学校教育

②教育実習の実施

③大学学部における教育研究への協力

という点にあります。

学校教育を提供するだけではなく、教育実習や教育研究という大学側のメリットもあるのです。

すみれ夫

教育の実験、研究と聞くと、我が子が実験台になるようで不安になってきた…

すみれママ

それがメリットでもありデメリットでもあるんだよ。次で解説するね

国立小学校のメリット

国立小学校のメリットは次の通りです。

  1. 熱意のある先生が多く、指導力も高い
  2. 学力の高い生徒が多い 
  3. 教育熱心な保護者が多い
  4. 学費が無料
  5. 入試が公平

熱意のある先生が多く、指導力も高い

国立小学校の最大の魅力は、先生です。新しい教育術、授業法で生徒をよりよく導こうと日々研究されています。それを学会で発表したり、書籍を出版したりする先生もいます。これが公立小学校との大きな違いです。

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学力の高い生徒が多い

高倍率をくぐり抜けた優秀な生徒です。学力が高く、落ち着いていてルールを守れる生徒が多いです。中学受験で最難関校へ合格する生徒も少なくないと聞きます。

教育熱心な保護者が多い

保護者も大変教育熱心です。

また国立小学校は親の出番も多いので、学校に丸投げするのではなく学校にきちんと協力し関わっていこうという方が多いです。

学費が無料

こんな魅力ある環境を、学費無料で享受できるのは大変なメリットです。

入試が公平

縁故が強い私立小学校と違い、国立小学校は縁故など関係なく、フェアな入試が行われます。両親が卒業生、兄弟姉妹が在学中であっても試験は全く平等に行われています。

国立小学校のデメリット

  1. 校舎が古い
  2. 寄付金がある
  3. 親の出番が多い 
  4. 兄弟姉妹枠がない
  5. 内部進学のハードルが高い

校舎が古い

国立小学校は基本的にお金がなく、校舎の老朽化が目立ちます。校舎が雨漏りをしているのに修理されず放置されている学校もあるそうです。

寄付金がある

国立小学校には私立と同様、寄付があります。先ほども書きましたが、国立小学校はお金がないので、ご家庭からの寄付に頼らざるを得ません。私立小学校ほどの出費はないものの、公立小学校よりもお金はかかるという点は留意しておくべきでしょう。

親の出番が多い

国立小学校は共働き家庭も多いですが親の出番が多いため、共働き家庭は仕事との調整が必要です。

すみれ夫

親の出番って具体的に何をするの?

すみれママ

行事のお手伝いとか、花壇のお手入れとか、教材の用意とか。
そんなことまで保護者がするの?!というレベルのお手伝いをお願いされるらしいよ

兄弟姉妹枠がない

私立小学校には「兄弟枠」といって、在校生の兄弟姉妹を入学試験で有利にする学校が多くあります。

しかし、国立小学校の入学試験は兄弟姉妹であっても公平に行われます。

特に倍率の高い東京の国立小学校の試験を兄弟二人でくぐり抜けるのは至難の業。運よく上の子が合格を手にしたとしても、下の子が合格するかどうかは分かりません。兄弟姉妹でバラバラの学校に通うことになることは覚悟しておかなければなりません

内部進学のハードルが高い

私立小学校は、一部の中学受験校を除いて、よほど成績不良、素行不良でない限り、ほぼ全員が併設中学校に進学することができます。そのため一貫校の生徒は受験に捉われず習い事など好きなことに打ち込むことができるというメリットがあります。

しかし、国立小学校の場合、内部進学のハードルが高く、通塾する生徒がほとんどです。「中学に上がれないかもしれない」という不安は児童に大きなストレスになることもあります。

さいごに

優秀な教師、児童、保護者が集まる環境を学費無料で享受できるという国立小学校の環境は大変な魅力です。受けられる範囲内に居住しているのであればチャレンジするべきだと私は思っています。

しかし、もちろんいじめや学級崩壊がゼロかというと、そうではありません。

2023年には茨城大教育学部付属小学校東京学芸大付属大泉小学校での過去のいじめが報じられました。学校はいじめを把握しながら適切な対応をせず、問題となりました。

立て続けに国立小学校のいじめ問題が報じられるという事態になりましたが、それを受けて今後国立小学校はいじめ問題に力を入れることでしょう。より良い学校環境構築に向けて動かれることを期待しています。

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この記事を書いた人

元塾講師、学校職員。
子どもの小学校受験の経験から
知育やお受験について発信しています。

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