子どもを医師にしたい！医学部に内部進学できる私立小学校はどこ？

このページでは、医学部へ内部進学が可能な私立小学校についてまとめています。

医学部の入学定員が増えたことにより以前よりも入りやすくなったとはいえ、難易度が非常に高い医学部受験。

小学校入学前から医学部進学を目指して既に準備を始めているという家庭もあると聞きます。

そこで本日は医学部への内部進学という道を探ってみました。

医学部に内部進学が可能な大学

附属・系列の学校から医学部へ内部進学が可能な大学です。

慶應義塾大学	東海大学
帝京大学	近畿大学
日本大学	福岡大学
東邦大学	川崎医科大学

そのうち附属小学校があるのは、慶應義塾大学、帝京大学、日本大学、東海大学、近畿大学です。

追記：2024年3月順天堂大が宝仙学園と系属校協定を締結しました。これにより宝仙学園から順天堂大学医学部への内部進学が可能となりました。

慶應義塾幼稚舎

幼稚舎を卒業後は原則として全員が慶應義塾普通部、中等部、湘南藤沢中等部のいずれかへ進学できる。その後、慶應義塾高等学校、志木高等学校、湘南藤沢高等部、女子高等学校へ進学する。高校卒業後、ほとんどの生徒が慶應義塾大学へ進学する。

慶應義塾大学附属の各高校へ慶應義塾大学医学部の内部進学枠は与えられています。

2022年度卒業生の推薦実績です。

	医学部推薦者数	卒業生
慶應義塾高等学校	22名	724名
慶應義塾志木高等学校	7名	237名
慶應義塾湘南藤沢高等部	7名	232名
慶應義塾女子高等学校	5名(※2021年度の推薦数）	定員192名

慶應義塾の医学部内部進学についてはこちらで詳しく書いていますので参考にして下さい。

慶應義塾横浜初等部

横浜初等部を卒業後は原則として全員が慶應義塾湘南藤沢中等部へ進学する。その後、慶應義塾湘南藤沢高等部へ進学する。高校卒業後はほとんどの生徒が慶應義塾大学へ進学する。

慶應義塾横浜初等部は湘南藤沢中・高等部への進学しかできませんが、大学は湘南藤沢キャンパスのみではなく、慶應義塾の全学部へ推薦枠は与えられています。医学部への内部進学も可能です。

帝京小学校

帝京小学校卒業後は、帝京大学中学校・高等学校、帝京八王子中学校・高等学校、帝京中学校・高等学校に進学することができる。各高校から「オール帝京特別選抜」を利用し帝京グループ校へ進学することができるが、他大学へ進学する生徒も多い。

帝京中学校・高等学校から医学部へ内部進学する生徒の平均評価は4.9と記載がありました。

また2023年度の合格実績では帝京大学中学校・高等学校からの帝京大学医学部現役合格者は3名とのことです。

帝京八王子については記載がありませんでした。

日本大学藤沢小学校

日本大学藤沢小学校卒業後は、日本大学藤沢中学校・高等学校へ内部進学できる。日本大学への推薦制度があり、多数の生徒が推薦で進学している。

日本大学藤沢小学校は、2015年に日本大学藤沢高等学校・中学校の中に開校された新しい学校です。

日本大学藤沢高等学校から日本大学医学部への推薦実績は、2021年度1名、2020年度・2022年度は0名との記載がありました。

千葉日本大学第一小学校

千葉日本大学第一小学校卒業後は、日本大学第一中学校高等学校、千葉日本大学第一中学校高等学校へ進学することができる。卒業後は6割の生徒が日本大学へ進学する。

日本大学第一中学校高等学校から日本大学医学部への進学者数は過去3年間0名、千葉日本大学第一中学校高等学校から医学部への進学者は過去5年間0名とのことです。

長野日本大学小学校

卒業後は原則全員が長野日本大学中学・高等学校へ進学する。卒業後は他大学へ進学する生徒も多い。

2011年に長野小学校として開校し、2018年に長野日本大学小学校に改称されました。長野県で唯一小中高一貫教育を行っている学校です。高校は特進クラスがあり、難関大学、国公立大学への進学者も多数輩出しています。

長野日本大学中学・高等学校から日本大学医学部進学者は2022年度は0名、過去3年間では9名とのことです。

菅生学園初等学校

卒業後は約7割が東海大学菅生中等部・高等学校に進学している。東海大学へは約3割が進学している。

菅生学園初等学校は2007年に東海大学菅生高等学校中等部系列校として設立されました。

東海大学菅生高等学校の2022年3月の卒業生のうち、東海大学医学部へ進学した生徒は4名でした。ただし医学部医学科への進学かどうかは不明です。

東海大学付属静岡翔洋小学校

卒業後は基本的に東海大学付属静岡翔洋中等部・高等学校へ進学できる。卒業後は東海大学へ推薦進学する生徒も多い。

同じキャンパスに幼稚園から大学・大学院まであり、一貫教育を行っています。

東海大学付属翔洋高等学校の2022年度卒業生のうち、東海大学へ推薦で医学部医学科へ進学した生徒は3名でした。

近畿大学付属小学校

卒業後は約5割の生徒が近畿大学付属中学校・高等学校に進学しています。

近畿大学付属小学校では、大学との連携により様々な体験学習を行っています。医学部との連携した学習では、実際の医療現場を訪れ、医療の現場で働く方々の話を直接聞き、最新の医療機器にふれることができます。

近畿大学付属高等学校の卒業生約900名中3名が近畿大学医学部へ進学しています。

さいごに

医学部への内部進学の道はやはりどの学校もかなり厳しいという結果になりました。

確実に内部進学というのなら、全国で唯一の医科大学附属学校である川崎医科大学附属高等学校というのもありますが、一応小学校受験のブログなのでこちらは割愛します。

あとは推薦ですね。

医学部への推薦は、一般入試で合格できるほどの実力のある生徒が受験機会を増やすために一般入試と併願で受験するケースが多く、容易ではありません。

しかし最近では公募型推薦や地域枠推薦も多くなり、特に地域枠ではかなり狙い目の大学もあります。

内部進学よりも現実的かもしれません。