洗足学園小学校、宝仙小学校、国立学園小学校などの私立小学校のホームページには、難関校の合格実績がずらりと掲載されています。
中学受験の人気に伴い、このような「中学受験校」と呼ばれる中学受験に強い私立小学校の人気が高まっているとよく言われます。
こんなに進学実績が良いなら、
公立小学校よりも中学受験校に通わせるべきかしら?
塾にさえ行っていれば公立小学校で良いんじゃないの?
我が家では実際に中学受験校の学校説明会に参加したり、中学受験校の保護者からも話を聞いたりして徹底して情報収集してみました。そこで分かった中学受験校に通うメリットを紹介したいと思います。
中学受験校の種類
中学受験校と呼ばれる学校には3つの種類があります。
1.附属の中高がなく、内部進学できないので受験をせざるを得ない学校
例:国立学園小学校、精華小学校(系列校はあり)
2.附属の中高はあるが、男子校もしくは女子校なので、男女どちらかは外部受験が必須である学校
例:洗足学園小学校(中高が女子校)
3.附属の中高があり内部進学も可能であるが、より上の学校を目指すのが一般的になっている学校
例:都市大付属小学校、宝仙学園小学校、さとえ小学校、聖徳大学附属小学校など
中学受験校のメリット
1. 全員が中学受験するのが当たり前の環境
中学受験校には熱意のある保護者ばかりが集まっています。
子どもが年長の時点で中学受験を既に決意しているくらいですから、保護者自身が難関大学や医学部を卒業した高学歴の方が多いようです。
子どもにも自分と同じ道を…!
教育熱心な家庭ばかりなので、勉強する習慣がしっかりついた子ども、低学年から塾に通っている子が多いです。
みんなが塾に通い、みんなが中学受験をするので
なんで僕だけ中学受験しないといけないの?
みんな遊んでるのに!
というありがちなことはありません。
昨日の模試どうだったー?
クラスではこういう受験の話題が普通に飛び交っているそうです。
2. 進度が早い
小6の1学期~秋ごろに教科書の範囲をすべて終えるなど、6年時の後半は受験に向けての演習に集中することができるようカリキュラムが組まれています。
行事の時期なども受験の妨げにならないよう配慮されているのも大きな特徴です。
3.中学受験に精通した教師がいる
毎年数多くの難関校に生徒を送り出している教員が、受験期の子どもたちを担当してくれます。
学習面はもちろん、ときには志望校を選ぶ手助けをしてくれたり、不安定な時期を精神的に支えてくれたりしてくれるなど、中学受験に精通した頼れる教員の存在。
これは公立校との最も大きな違いではないでしょうか。
校内で中学受験に向けての親向けのセミナーを開催する学校もあります。子どもだけではなく親のサポートもあり、心強いです。
4.授業や宿題の難易度が高い
とある中学受験校の保護者に聞くと、「小1のときからひねりのある応用問題や過去問から抜粋した問題を宿題で持ち帰っていたからビックリした」と言っていました。
小1で解ける過去問って、
そんなのあるの?!
また、習熟度別クラスで学力に即した発展授業を展開する学校もあります。
- さとえ学園小学校では4年生から算数の習熟度別授業
- 都市大付属小学校では5年生から学年を4クラスに分けた算数の習熟度別授業
- 宝仙学園小学校では5年生から国語と算数の週2回の習熟度別授業
5.自頭の良い子が集まる
小学校受験の入学試験には、ペーパー試験、絵画、行動観察、運動、巧緻性など多岐にわたりますが、中学受験校の入学試験では、ペーパー試験の比重が高い場合が多いです。
ペーパーの内容は、思考力、推理力が問われる問題が出題される傾向にあります。
また、宝仙学園小学校などは推薦入試で知能指数125以上という規定を設けており、知能の高い子どもを求めています。
賢い子の集団の中で良い友人関係を築き切磋琢磨してほしいという家庭には良い環境でしょう。
まとめ
公立小学校からも最難関中学に合格する生徒は数多くいますが、中学受験校と呼ばれる私立小学校には公立小学校にはない大きなメリットがあります。
我が家は絶対に御三家じゃないと
という教育熱心なご家庭はぜひ説明会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
最後にまとめます。
- 全員が中学受験をする
- 進度が早い
- 先生が中学受験に精通している
- 授業や宿題の難易度が高い
- 自頭の良い子が集まる
ぜひ学校選択の参考にしてください。