”お嬢様学校”雙葉小学校に合格する子どもとは。

伝統と格式のあるお嬢様学校というイメージが強い雙葉小学校。

募集人数が40名と少なく倍率は10倍を超えると言われ、「縁故がなければ受からない」「サラリーマン家庭では受からない」と噂の絶えない学校です。

実際のところ、どのようなお子さんが合格しているのでしょうか。




名家の子女が多い?

以前も紹介した矢野耕平著の「女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密」で、著者が雙葉の卒業生にインタビューをしていました。

ある卒業生はこう明かす。

「いま振り返ると、小学校から上がってきた子たちのご家庭はかなり裕福だったと思います。しかも、成金ではなく、本当の意味で名家の子女が多かったですね。でも、おとなしくて、清楚で、静かで…という意味でのお嬢様はいません。元気な子たちばかりですよ。あと、とてもおしゃれな人がたくさんいます」

「女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密」 矢野耕平著 文藝春秋 2015年10月

かなり裕福な名家の子女が多いということで、やはり特別なお嬢様が合格するのかなと感じさせられます。

サラリーマン家庭が多い?

しかし、このように答えた卒業生もいます。

「ご家庭の年収ベースの平均値はかなり高いように感じました。ただ、サラリーマン家庭の子も多く、特別なお嬢様ってそんなにいなかったと思います。雙葉の子はブランド物を身に付けたり、また、それを見せびらかしたりする子はいません。みんな真っ当な金銭感覚を持っていますよ」

「女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密」 矢野耕平著 文藝春秋 2015年10月

裕福な家庭は多いが、サラリーマン家庭も多いということでした。

堅実・質素を良しとするカトリック校なので、ブランド品を見せびらかすようなタイプの方には向いていないのでしょうね。

元気で活発な子が多い?

先ほど「元気な子たちばかり」という記述がありましたが、とある雙葉小学校の卒業生は女の子と遊んだ経験が少ない活発な子だったと言います。

その彼女は自然豊かな地域で幼少時代を過ごした。当時は男の子とばかり遊んでいて、木登りやドッジボール、ドロケイなどに興じていた。転機は年中のとき。父親の実家の建て直しを機に都心へ転居。近隣のカトリック幼稚園へ転園した。そして、お受験対策の塾にこのころから通い始める。

「塾の先生からは日本女子大学豊明小学校が向いているって勧められたみたいです。(中略)

彼女は小学校受験で雙葉一校のみにチャレンジして、見事合格を果たした。

「女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密」 矢野耕平著 文藝春秋 2015年10月

豊明小学校といえばまさに明るい活発な子が多い印象の学校です。雙葉とは校風がかなり違いますね。




まとめ

これまでの内容をまとめました。

・名家の子女もサラリーマン家庭もいるが全体的に裕福な家庭が多い

・お金持ちであることをひけらかす成金タイプはいない

・明るく活発な子どもが多い

格式の高い特別な学校というイメージの強い雙葉小学校ですが、私立のカトリック校を目指すようなご家庭なら、かなり幅広く当てはまりそうですね。

引用させていただいた「女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密」には他にも雙葉の歴史、魅力、校長先生への取材なども載っていますので、受験される方には大変おすすめです。

桜蔭・JGのお話も興味深かったです。

我が家はJGの校風が一番合っているなと勝手に考えながら読み進めていました。学力レベルがそこまで届けば良いんですがね…

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この記事を書いた人

元塾講師、学校職員。
子どもの小学校受験の経験から
知育やお受験について発信しています。

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