立教女学院は学校法人立教女学院という立教大学とは別法人ですが、条件を満たせば立教大学へ推薦で進学することができます。
ただし、ほぼ全員が併設大学に進学する大学もありますが、立教女学院の場合、3割ほどは他大学へ進学しています。
立教大学への進学という保険を得ながら上位大学も狙えるとなると大変魅力的に思えるのですが、実際の進学実績はどうなのでしょうか。
立教大学への進学について
立教大学へ進学する割合
2023年3月の立教女学院高等学校卒業生185名のうち、122名が立教大学へ進学しています。立教大学への進学割合は65.9%です。

昨年度の実績を見ると、2022年3月の立教女学院高等学校卒業生183名のうち、129名が立教大学へ進学しました。立教大学への進学割合は70.4%です。
2023年卒業生の方が他大学を希望する生徒が若干多かったようです。後でも紹介しますが、2022年より2023年卒業生の方が進学実績も良かったです。
立教大学への推薦枠
2023年度の立教大学への推薦枠は151名です。81.6%の生徒をカバーしています。
しかし、「2024年度高校3年生より受け入れ総枠201名」になるとHPに書かれています。100%以上の生徒がカバーされます。
推薦枠が大きく拡大するため、2024年度の進学実績に大きく影響が出そうです。
なお、立教女学院中学校の募集定員が2024年度入試では現在の110名から120名に増加します。
2024年度募集人数
立教女学院小学校 | 72名 |
立教女学院中学校 | 120名+帰国生若干名 |
立教女学院高等学校 | 募集なし |
他大学受験と推薦の権利
他大学を受験しながら立教大学への進学は可能なのでしょうか?
立教池袋中学校・高等学校のHPには「他大学に進学を希望する場合は、立教大学への被推薦権を放棄して受験することになります」とありますが、立教女学院も同様のようです。
他大学合格実績
合格実績概要
2023年の春の合格実績(既卒含む)です。立教大学は除きます。
国公立大学 | 9名 |
早慶上理 | 59名 |
GMARCH | 16名 |
医学部(医学科) | 21名 |
その他、薬学、看護、美術系大学・学部への合格実績が見られました。
既卒が何名含まれているか分かりませんが、約70名が他大学受験をしたと考えると、かなり素晴らしい実績ではないでしょうか。
合格者数の多い学校
合格者数の多い順に並べてみます。
大学名 | 合格者数 | 前年比 |
慶應義塾大学 | 23名 | +11 |
早稲田大学 | 15名 | +2 |
上智大学 | 13名 | +7 |
明治大学 | 10名 | -2 |
東京理科大学 | 8名 | -2 |
杏林大学 | 8名 | +7 |
一番合格者数の多い大学は慶應義塾大学で、慶應・上智への合格者数はこの3年間で最も多い数字となりました。
MARCHの合格者数が減少
2023年度は慶應義塾大学、上智大学への合格者数を大きく増やしましたが、逆にMARCHの合格者数は青山学院3名(前年度比-3)、明治大学10名(-2)、中央大学1名(-8)、法政大学1名(-1)と合格者を減らしました。
立教大学の偏差値が上昇し、MARCHの中でもトップクラスになっていることが要因になっていると考えられます。

まとめ

本日の記事の内容をまとめます。
立教大学へは6.5~7割ほどが推薦で進学する
2024年度より推薦枠が151名から201名に拡大する
他大学を受験する場合、早慶上理、医学部が多い
多くは立教大学への進学を想定して入学していると思いますが、特に小学校入学組は立教女学院の恵まれた環境での育ちを望みながらも将来的には他大学受験を希望するという家庭がわりと少なくないようです。
内部推薦を希望しない生徒にも、コース別で他大学受験に対応した指導をしてくれるということなので、他の大学附属校よりも他大学にチャレンジしやすい環境にあります。
しかし、2024年度より立教大学へ推薦枠が拡大されます。そのため、外部受験者が減ることを懸念した家庭が受験を控えるのではないでしょうか。
立教大学の偏差値が高まっていることも併せて、今後はより立教大学進学を望む家庭が間違いなく増えることでしょう。
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