川崎市にあるカリタス女子中学高等学校の進学実績について考察したページです。
カリタス女子中学高等学校は「入り口の偏差値に比べて出口の進学実績が良い」と評価も高まっています。
2020年に学力向上を打ち出し、多様な放課後講習や土曜講座で大学合格をサポートする学習体制の改革を行った成果がすでに現れているのかもしれません。
それでは進学実績の特徴を見ていきます。
カリタスの特徴・偏差値・倍率等
カリタスの特徴、偏差値、倍率等をまとめました。
- カナダのケベック・カリタス修道女会の3人のシスターが来日し開設
- 小中学校では全員がフランス語を学ぶ。高校では選択制
- 募集人数は小学校108名(男女。幼稚園からの内部進学含む)、中学校110名+帰国子女
- 小学校→中学校への女子の内部進学率は7割。男子は全員外部の中学校を受験する
- 小学校→中学校へ内部進学を希望する場合は内部試験に合格する必要があるが、ほぼ全員が合格している
- カリタス小学校の倍率は4.2倍
- カリタス女子中学校の偏差値は46(四谷大塚)
同偏差帯の学校には光塩女子学院中等科や十文字中学校、明治学院中学校などがあります。
2023年大学合格実績
合格実績概要
まずは今年の春の合格実績(既卒含む)です。
国公立大学 | 15名 |
早慶上理 | 72名 |
GMARCH | 95名 |
日東駒専 | 58名 |
今年度は東京大学、京都大学、東京医科歯科大学などにも合格者を輩出しています。
なお、カリタスは合格学部を公表していません。文系なのか理系なのか、もしくは医学部なのか不明です。
追記:2023年度医学部現役合格者数は、聖マリアンナ医科大学医学部医学科1名、北里大学医学部医学科1名、順天堂大学医学部医学科1名、東海大学医学部医学科1名、日本医科大学医学部医学科1名とのことです。
参照 インターエデュ 2023年 カリタス女子高等学校 東大・京大・難関大学 合格者数
合格者数の多い学校
合格者数が多い順に並べてみました。
大学名 | 合格者数 | 前年比 |
明治大学 | 29名 | +8名 |
上智大学 | 27名 | +4名 |
早稲田大学 | 23名 | +7名 |
東洋大学 | 23名 | +12名 |
立教大学 | 19名 | -7名 |
明治学院大学 | 19名 | +7名 |
中央大学 | 18名 | +5名 |
同じカトリック校である上智大学への進学実績が非常に良いのはカトリック推薦が関係しているのかもしれません。
他のカトリック校を見てみると、白百合女子大学10名、聖心女子大学7名とやはり合格者が多いです。どちらも小学校を持つミッションスクールという共通点もあります。
大学合格実績の推移
4年間の大学合格実績の推移をグラフにしてみました。

2020年と比較すると明らかに進学実績が上昇しています。
この4年間で特に上昇が大きかったのが、早稲田大学(2020年より+16名)、明治大学(2020年より+19名)、東洋大学(2020年より+20名)です。

東洋大学は都心回帰や学部の新設、増設などで人気が上昇しているよ
とし
他校との比較
カリタス女子と同偏差値帯の学校と大学合格実績を比較してみます。
国公立 | 早慶上理 | |
カリタス女子 | 15 | 72 |
十文字 | 16 | 24 |
佼成学園女子 | 3 | 34 |
実践学園 | 5 | 15 |
三輪田学園 | 4 | 7 |
光塩女子学院 | 22 | 66 |
卒業生人数や合格人数に既卒を含む・含まないなど 各校に違いはありますが、カリタス女子の実績は他校を上回っています。
カリタスと同じく、併設の幼稚園・小学校を持つ光塩女子学院も高い数字が出ているのが分かります。
つまりは優秀な内部生が進学実績を引き上げているのではないかとも考えられますね。
ただこの2校とも、優秀な層は中学受験で他の中学校へ抜けると言われています。
内部生だけが際立って優秀というわけではないとは思いますが、同偏差値帯の他校と比較した時には内部生が存在するカリタスや光塩はアドバンテージになっているかもしれませんね。
コメント