光塩女子学院初等科の学費、試験日、偏差値は?まじめで厳しい校風?

杉並区高円寺の地で幼稚園から高校までの一貫教育を行う光塩女子学院初等科。

真面目で堅実な校風や難関大学への合格実績の良さに定評があり、我が家でも志望校のひとつになっていました。

本日はそんな光塩女子学院初等科の倍率、学費、試験日程や校風について気になることを調べてみました。




目次

学校概要

ロザリオの写真

創立:1931年

創設者:修道女 マドレ・マルガリタ

マドレスペイン語でシスターのことです

住所:東京都杉並区高円寺南二丁目

最寄り駅:高円寺駅、東高円寺駅、新高円寺駅

光塩女子学院は幼稚園から高校までを有する一貫校。幼稚園のみ男女共学です。大学はありません。

募集人数と偏差値

募集人数と幼稚園からの内部進学

光塩女子学院初等科の募集人数は80名です(幼稚園からの内部進学者を含む)。

光塩女子学院幼稚園の定員は1学年50名。共学なので男児も在籍しており、男児は他の私立小学校や国公立へ進みます。

女児のうち、50〜60%が光塩女子学院初等科に進学するそうです。

すみれママ

仮に男女半々とすると女児が25名、そのうち12〜15名くらいが内部進学するという感じかな

偏差値

中等科の偏差値を当てはめると光塩女子学院初等科の偏差値は46となります。

中等科と同偏差値帯にはカリタス女子があります。カリタス小学校の倍率は約4倍ということで、光塩女子学院初等科と同程度の倍率です。

試験日

光塩女子学院初等科は試験日程の関係から都内難関小学校、特にミッション系の女子校と併願する方が多い学校です。

都内の小学校入試は11月1日に始まりますが、光塩女子学院初等科は、11月4日に試験、11月5日に面接が行われます。

もちろん光塩女子学院初等科が本命という方は多くいますが、やはり試験日の関係で、1日校が残念だった方も相当数集まります。

都内女子校の試験日比較

11月1日に試験を行う学校
11月1日以外に試験を行う学校
  • 雙葉小学校
  • 白百合学園小学校
  • 田園調布雙葉小学校
  • 聖心女子学院初等部
  • 東洋英和女学院小学部(11月2日)
  • 立教女学院小学校(11月3日)
  • 光塩女子学院初等科(11月4日)

この通り、11月1日はカトリックの難関校の試験が集中しています。

特に白百合学園は光塩女子学院と校風が近いと感じる方が多く、併願するご家庭が多いです。

また同じ沿線である成蹊小学校や、早稲田実業学校初等部との併願もあり得るでしょう。

すみれ夫

併願が多いということはそれほど難しくないんだろう

すみれママ

難関校狙いの家庭が多いから受験生のレベルはかなり高いでしょ




学費

光塩女子学院初等科の初年度納入金を計算しました。

入学金300,000円

施設設備資金60,000円

授業料456,000円

教育充実費144,000円

積立金、後援会費等70,000円

iPad関連費22,800円別途iPad本体代金も必要

合計1,052,800円

すみれママ

他校に比べて安い!お得感!

すみれ夫

施設設備費が6万円だけで良いの?
校舎が古いんじゃない?

確かに校舎は新しくはありませんが、きれいに整えられ、廊下を含め冷暖房完備で快適とのことです。

以前「青山学院と学費。小学校から大学までトータルでいくらかかる?」等学費に関する記事を作成しましたが、青山学院初等部の授業料は810,000円、施設設備費は250,000円(2年次以降190,000円)でした。同じ私立でも大学附属とは違い、カトリック学校はかなりリーズナブルなのです。

他のカトリック校の学費も見てみましょう。

聖心女子学院初等部
雙葉小学校
  • 入学金300,000円
  • 授業料528,000円
  • 学校設備費160,000円
  • 維持費82,000円
  • 教材費(預り金)50,000円
  • 保護者後援会費50,000円
  • 入学金270,000円
  • 授業料496,800円
  • 施設維持費年額232,800円
  • 後援会費年額72,000円

含まれている項目に違いもあるので単純な比較はできませんが、光塩女子学院初等科の方が授業料、施設設備費共に安いですね。

宗教教育

聖書とロザリオの写真

光塩女子学院初等科の宗教教育の特徴です。

  • 宗教を学ぶ授業がある※科目名は「宗教」ではなく「倫理」
  • 学校生活は祈りに始まり、祈りに終わる
  • 聖堂がある
  • 募金活動などの奉仕活動がある
  • おにぎり献金がある
  • ミサや宗教行事がある

光塩女子学院初等科は、カトリックの教えを大切にしている学校です。その点については他のカトリック校と変わりありません。

校名の由来

校名は聖書の「あなたがたは世の光・地の塩である」が由来です。この「地の塩、世の光」は青山学院など複数の学校のスクールモットーや校訓にもなっています。

岩塩の写真

「あなたがたは地の塩である。だが、塩に塩気がなくなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう。もはや、何の役にも立たず、外に投げ捨てられ、人々に踏みつけられるだけである。あなたがたは世の光である。山の上にある町は、隠れることができない。また、ともし火をともして升の下に置く者はいない。燭台の上に置く。そうすれば、家の中のものすべてを照らすのである。そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。」

マタイによる福音書 5章13-16節

私達一人ひとりは皆、世界に味をつける塩であり、世界を照らす光であるということです。

大変キリスト教らしい考え方ですね。

校風

聖書と十字架の写真

光塩女子学院の校風としてよく言われるのが「まじめ」「躾が厳しい」というもの。

すみれ夫

ちょっと地味なイメージもあるんだよなあ

そちらについて考察してみたいと思います。

1.カトリックの特徴

まず、カトリックの特徴は貞潔、清貧、従順。それが「まじめ」「厳しい」というイメージに結びつきます。

個性を大切にしのびのび育てるプロテスタント学校との大きな違いです。

2. 立地

白金の聖心女子学院、六本木の東洋英和女学院、九段下の白百合学園、四ツ谷の雙葉学園などの都心部の学校は場所柄華やかな都会のイメージがありますが、高円寺といえば住宅街や商店街。そのイメージの違いが他のミッションスクールとの違いでしょう。

3. 進学実績の良さ

光塩女学院は、中等科の46という偏差値のわりに大学実績が大変良い学校として注目されています。入ってから伸びるというのは、しっかり勉強させているということの表れでしょう。

また、大変面倒見の良い学校です。学習面、生活面への生徒への介入が「厳しい」と感じる方もいるのかもしれません。

まとめ

今回は光塩女子学院初等科について紹介しました。

今日の記事のポイント

  • 試験日が11月4、5日。女子難関校と重ならないので併願しやすい
  • カトリック校で学費がリーズナブル
  • 教育に非常に熱心
  • カトリックの精神を大切にする

このような魅力を併せ持つ光塩女子学院については、非常に「お得感のある学校」だと思っています。

また光塩女子学院の進学実績についての記事も公開しました。

そちらもあわせてどうぞ参考にして下さい。

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この記事を書いた人

元塾講師、学校職員。
子どもの小学校受験の経験から
知育やお受験について発信しています。

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