【学校研究】学習院初等科。校風と合格する家庭とは

10数年前までホームページや学校説明会もなかった学習院初等科。

ベールに包まれたその中身を知る人のみが受験すべき学校というイメージでした。

悩める人

学習院って特別な学校だよね。
縁もゆかりもない我が家には絶対無理だよなあ

それが今では学校のことがホームページ上で隅々まで紹介され、子どもたちの写真や動画までアップされました。

学校での学校説明会や見学会はもちろん、校長が直々に幼児教室に出向いて講演会まで行っています。

特別な家庭のみが受験できる学校ではないことの現れです。

それでは、どんな家庭が学習院初等科に合格するのでしょうか。学習院初等科の校風などと合わせて解説します。




目次

学習院初等科の校風

古い本

学校の特色は、

「基礎基本」を大切にした教育と、

「正直と思いやり」という言葉で教えられる自重互恵の精神。

これは学習院初等科の説明会でも強調されています。

最近は1年、2年先の内容を塾などで先取り学習をさせる家庭が少なくありません。本当に理解しているのか分からなくても、スピード重視でどんどん問題を解かせ、「うちの子は他の子よりも進んでいる」と、その結果に満足する親は大変多いです。

しかし、学習院初等科の学習はそれとは真逆です。一つのことをじっくり考えさせ、自ら解決させることを大切にしています。むやみに暗記させたり、むやみに計算などの練習をさせることを良しとしていません。

それは初等科の教育目標である「真実を見分け、自分の考えを持つこども」につながるというのです。真実を見分けるという教育目標は、他ではあまり聞きませんね。

飾ることのない堅実な教育方針。このことからも学習院初等科の校風が分かります。




学習院初等科の施設

本棚に並んだ大量の本

実際に学習院初等科の説明会に足を運んだ方々にその感想を聞くと、「施設、設備が良かった」という声がありました。

学習院大学史料館編集の「学習院 目白の学び舎」によると、現在の本館は旧校舎の老朽化により1940年に施行されたもの。当時珍しかった温水パイプによる床下暖房装置やガラス黒板が設置されました。正門の脇に立つ門衛所はなんと1899年築。戦災でも生き残った、学習院初等科に現存する最も古い建物だそうです。

多くの皇族や各界の著名人が通った伝統の校舎、2006年に完成した西館と人工芝グラウンド、緑豊かな近光園。

都心のど真ん中で、歴史も自然も味わえ、また最新設備も備わった贅沢なキャンパス。

説明会に足を運んだ方の感想です

お受験ママ

正直、四ツ谷の一等地でこんなにゆとりのある学校だとは思わなかった!足を運んでみて、さらに志望度が上がったよ

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学習院初等科に合格する家庭

私立には色々なタイプの学校がありますが、大きく分けるとこの2つになります。

  1. 揺るぎがない伝統校で品格ある子供に育てる学校
  2. 保護者の多様なニーズに応え子どもの様々な個性を大切にする学校

学習院は間違いなく前者の学校です。

私立小学校受験界では慶應義塾幼稚舎、青山学院初等科と並び、「御三家」と呼ばれる学習院。

かなり裕福な家庭も多いですが、学習院は質実剛健を重んじる校風のため、保護者も一目で分かるような高級バッグで保護者会に参加するといったような派手な振る舞いを避けます。その点では幼稚舎や青山学院初等部と大きく異なります。

伝統、品格、質実剛健。

そういう学習院の価値観が合う家庭であれば、会社員でも、地方出身でも、共働き家庭でも学習院を目指しますし、実際に合格もしています。




まとめ

学習院初等科のキーワードをあげてみます。

・基礎基本を大切にした教育

・正直と思いやり

・伝統と品格

・質実剛健

特別視されやすい学習院。

しかし特別な家庭だけが合格するわけでは決してありません。

先程も書きましたが、私の知る学習院に合格した方は、縁もゆかりもない地方出身者や共働き家庭です。

近年は補欠合格もかなり動くことで知られています。

しかし、それでも倍率9.6倍という難関校です。

特別な縁故はなくても入れることは間違いありませんが、入試は個別でしっかり見られますので、それ相応の対策しておかないと合格は難しいでしょう。

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この記事を書いた人

元塾講師、学校職員。
子どもの小学校受験の経験から
知育やお受験について発信しています。

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